登場週の平均遊技時間が77.0分と短めだった「Lゴジラ対エヴァンゲリオンjA」(以下「Lゴジエヴァ」)について、筆者はその成り行きをやや不安視していた。これはこれまでの複数のL型式新機種の客数データの週間推移から想定されたものであったが、「Lゴジエヴァ」については現段階で、これまでのL型式とはやや特異な動きを見せており、これが当初予想に反した好業績を記録している理由ではないかと考えている。
一番大きなポイントとしては、懸念していた平均遊技時間は登場週の77.0分から、78.4分>75.5分>70.3分と推移しており、4週目の70.3分は登場週の77.0分に対して、マイナス8.7%という結果となっている。
この減少幅を過去の他機種と比較すると、「L ラブ嬢3」ではマイナス16.5%、「Lマジカルハロウイン8」でマイナス12.6%、「Lバイオハザードヴィレッジ」でマイナス22.1%となっており、「Lモンキーターン5」ですらマイナス15.3%を記録している。このことから「Lゴジエヴァ」は4週を経てもなお、プレイヤーの遊技時間があまり短くならないという特徴を有してることが分かる。
次に、平均遊技人数についても同様に確認すると、「Lゴジエヴァ」は登場週に6.3人と高い値を記録しており、これを維持し続けることができるかどうかが大きなポイントになっていた。しかしながら、同機は4週目時点で5.8人を維持しており、減少幅はマイナス7.9%にとどまっている。「L ラブ嬢3」ではマイナス14.3%、「Lパチスロキンニクマン4」でマイナス29.1%、「Lバイオハザードヴィレッジ」でマイナス35.2%となっていることと比較すると、こちらも特異な動きをしているといえる。
つまり、「Lゴジエヴァ」は、登場週において「Lモンキーターン5」のような長時間遊技を誘発していなかったのではあるが、その後、極端な遊技時間減少を招かず、他方、平均遊技人数の減少幅を小さく抑えていることから、相対的にポジションをアップさせているように見えてくる。
さらに平均遊技金額で見れば、「Lゴジエヴァ」は登場週と4週目でプレイヤー1人が使う金額にほとんど変動が生じていない。登場週から4週目に向けて、平均遊技金額が減少するというのが一般的な動きだが、この点についても当該機の特徴を指摘できる。ちなみに「Lゴジエヴァ」の登場週から4週目までの平均遊技金額は9770円となっており、高過ぎないレベルながら、しっかりと遊んでもらえている様子も窺える。
使用データ:TRYSEM(SUNTAC) 詳しくはこちらから > https://suntac.jp/
Lゴジエヴァ研究