
「S エウレカセブンHIEVO XS」が目下絶好調だが、登場週から4週目までの「客数データ」を追いかけると、2023年の大ヒット機となった「Lパチスロ北斗の拳AD XR」に遊ばれ方が非常に似通っており、その他のヒット機種とは別格な存在となっていることが分かる。

掲載したグラフは、TRYSEMが収集している機種別の「平均遊技人数」(台あたり平均遊技人数/日)と「平均遊技時間」(各遊技者の遊技時間平均)をワールド・ワイズ・ジャパンが独自に縦軸と横軸に展開したものであり、「客数データマップ」と呼んでいる。
今回、注目する「S エウレカセブンHIEVO XS」は赤線、「Lパチスロ北斗の拳AD XR」は緑線で表現しているが、参考までに2023年にある程度堅調な動きを見せたと思しき機種を数機種、比較対象として掲載している。
ご覧いただくと、赤線と緑線は他の機種とは明らかに離れた場所で軌跡を描いていることが理解できる。アウト(イン枚数)だけで見ていると、「S エウレカセブンHIEVO XS」は「他の機種よりもリリースタイミングが良かった」というような評価をしてしまう可能性もあるのだが、「平均遊技人数」と「平均遊技時間」が「Lパチスロ北斗の拳AD XR」にこれほど近接している機種は存在しない。
つまり、「S エウレカセブンHIEVO XS」の現在の稼働状況は内容的にも非常に優れており、S型式のヒット機種となった「Sパチスロ甲鉄城のカバネリ ZR」よりも極めて良いポジションで推移していることから、「カバネリ」の実績を大きく上回ることも期待できる状況にあるといえる。
7月頃には「S型式(ジャグラー以外)」と「L型式」が、市場売上シェアを逆転したと思われる中において、「S型式」の大ヒット機種が生まれようとしていることは、スマートユニット導入に遅れをとったホールにとっては歓迎すべき事象と言えるかもしれない。