
2022年7月4日、パチスロ6.5号機として「S パチスロ甲鉄城のカバネリ ZR」「S犬夜叉CAN」「SアクエリオンD R」の3機種がリリースされた。登場週のアウト(イン枚数)はアクエリオン>犬夜叉>カバネリの順となっていたが、2週目には犬夜叉>アクエリオン>カバネリとなり、この時点で「犬夜叉」が一番良いのではという意見が多く聞かれたように思う。
しかしながら、TRYSEM(SUNTAC社)の週間客数データでは、登場週の「平均遊技時間」(※1)はカバネリが圧倒。3機種の中では唯一111.2分という3桁台を記録していた。同機種については2週目に91.8分と数字を落とすものの、3週目には112.8分、4週目にも102.8分という、他の2機種よりも3割近く長い「平均遊技時間」を記録していた。
この際、筆者はカバネリに対するプレイヤーの著しい粘り方が、長期的な高稼働に繋がると予感したものの、まだTRYSEMの週間客数データの分析実績が少なく確信はなかった。
(※1)平均遊技時間:SUNTAC社の差分コンピュータを導入しているホールから収集したデータをTRYSEMが独自基準で集計し、1人のプレイヤーが任意の1台で、連続して何分遊技したかをシステム的に把握しているもの。差分コンピュータは1秒単位でホストと通信するため、差玉の状況と貸玉処理などを規定ロジックに解析し、客の交代を判断。実質的な「平均遊技時間」を算出している。
しかしながら、カバネリのその後については周知の通りの結果となった。TRYSEMの連続稼働貢献週はカバネリが83週、犬夜叉が30週、アクエリオンが24週で、カバネリは「スルメのような機種」(味が長く続くという意味)と評された。
それ以降、筆者はTRYSEMの週間客数データでは特に「平均遊技時間」に注目するようになったのだが、2023年4月リリースの大ヒット機種「L パチスロ北斗の拳AD XR」の登場週→2週目の値は113.7分→103.4分、2023年4月リリースの大ヒット機種「Lモンキーターン5CE」も同様に122.3分→109.1分といういずれも3桁台の値を記録したことを確認するに至った。
そして今、2024年11月18日リリースの「LモンスターハンターライズXA」。登場週から3週目までの「平均遊技時間」は126.9分→116.3分→103.3分。仮に「平均遊技時間」とアウト(イン枚数)または連続稼働貢献週に筆者の読み通り、相関関係があるとすれば、「LモンスターハンターライズXA」も“スルメ”となる可能性が十分にある。12月2日にはスマスロ新機種が複数リリースされ、この先も2月頃まで様々な新機種がラインナップされている。そのような観点から、「LモンスターハンターライズXA」の行末を案じる声も聞かれるが、果たしてどうなるのか。ちなみに12月2日週リリースの新機種の登場週の「平均遊技時間」はそれぞれ、86.1分、93.6分、88.8分、41.0分、37.7分にとどまっている。
それだけにこの先が非常に楽しみに思える。
*SUNTAC社 TRYSEMについてはこちらから > https://suntac.jp/