経済産業省大臣官房調査統計グループは9月15日、「特定サービス産業動態統計月報7月(確報)」を発表した。
これによると、ゴルフ場・ゴルフ練習場が引き続き好調で前年同月比でプラスとなる一方で、パチンコホールはマイナス5.6%となった。2020年の7月は、同年4月から5月に発出された1回目の緊急事態宣言終了後で、急激ではないものの対個人サービス業が感染防止対策を行いながら事業を平常化させている時期にあたる。しかしながら、この時期と比較して本年7月のパチンコホールの推定売上規模がマイナス5.6%に転じていることに関しては、その後、繰り返し発出されることになった緊急事態宣言を受け、パチンコから遠ざかった人たちが存在することを意味しているものと考えられる。
また注目した点としては、ボウリング場の落ち込みが激しい。前年同月比で6月がマイナス12.4%、7月がマイナス10.1%となっており、コロナ禍において苦戦が目立つ。貸しボールに指を入れて投げるというプレースタイルは、コロナ禍においては大きなウイークポイントとなった可能性がある。一方でパチンコホールの感染症拡大防止対策の徹底と喚起能力の高さの周知がボウリング場との差を生んでいるようにも思われ、前年同月比でマイナスを記録した7月ではあるが、そのマイナス幅を最小限に食い止めたと見るべきだろう。
特定サービス産業動態調査