今回は、SheepDog（東京都品川区）が運営するIT ツール比較サイト･STRATE（ストラテ）が9 月に実施した『【20 代30 代向け】パチンコに 関するアンケート』の調査結果を紹介する。調査概要は次の通り。アンケート実施日は2021 年9月3 日、対象者は全国の20 歳～39 歳の男女で、 サンプル数は400 人。居住地は宮城県・東京都・愛知県・大阪府・福岡県で、ネットリサーチによる調査を実施した。ちなみに、ここでいうパチンコにはパチスロも含まれていると想定される。

　まず、20 代～30 代の男女を対象とした【パチンコへの興味・関心、経験はありますか？ ( 複数回答可) 】との質問に対する結果について。最も多かったのは「興味がない」との回答で、60%という結果になった。
　実際にパチンコに行ったことがあると回答した人の合計は32.75% で、行ったことはないが興味はあると回答した人は7.25% だった。
　次に、パチンコに興味関心· 経験があると回答した人を年代と性別で比較すると、20 代男性が45% だったのに対し20 代女性は34% だった。同社の報告では「パチンコは男性が参加しているというイメージが強いが、昨今のパチンコ店は女性の方でも入りやすいように整備されており、実際は女性でもおよそ3 割が興味関心· 経験があるということが今回のアンケートでわかった」としている。さらに、パチンコに興味関心· 経験があると回答した人を子供の有無で比較すると、子供ありの世帯が54.21% だったのに対して、子供なしの世帯は34.81% と、子供がいる世帯の方がパチンコへの興味関心· 経験が高いことがわかった。
　同社では、アンケート全体についてのサマリーとして、「パチンコは男性がやるものというイメージはもう古く、パチンコを始める女性が増えていることが今回のアンケートからわかりました。付き合う男性の影響や、不況による収入減、女性でも利用しやすい店内環境の変化など女性がパチンコを始めるきっかけが増えていることから、男女問わずパチンコへの興味関心は今後も高まる可能性は十分にあると言えるでしょう」との見解を示した。

　この調査結果を見る限り、20 代・30 代における今後のパチンコ・パチスロファン拡大に多少なりとも期待が持てそうだ。一方で、依然、中高年がホール顧客層のメインを占める現状。市場活性化に向けては、年々高齢化していく既存ファンのニーズに応えつつ、遊技機やホールサービスにおいてこれからのファンが関心を持つような試みが同時に求められることになる。
　遊技機市場が旧規則機から新規則機に変わる過渡期にあって、来たる「次世代遊技機を含む全新規則機時代」に向けては、旧規則機からのファンを継続して惹きつける遊技機の登場と、若い世代の関心を引くタイトルのリリースが俟たれる。加えて、パチンコホールにおいても付加価値の提供という視点で、中高年が引き続き遊技を楽しめる環境整備やサービスの拡充、初心者や女性が来店しやすいイメージの醸成に向けた努力が肝要といえるだろう。